本格SFの世界観とゲームならではのギミックで号泣『終わる世界とバースデイ』

価格:1,700円
プレイ時間:10時間~15時間


■『終わる世界とバースデイ』

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【作品紹介】

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◆ストーリー
『2012.9.29 世界が終わる――』

 

夏も終わりを告げようとする9月。
その噂は主にインターネットを通じて、
世界中でまことしやかにささやかれていた。

 

もちろん、そんな噂を鵜呑みにしている人間はほとんどいない。

 

しかし信じずとも、
密かに不安と期待を抱いている人間は大勢いた。

 

「その日に何かが起こるのではないか」という、
漠然とした不安と期待を。

 

主人公は、そんな噂には一切興味のない方だった。
彼にとって大事なのは、死んだ親友の妹を守ることだけ…

 

彼のことを死んだ兄だと思い込んでいる、かりそめの妹を。

 

だが予備校で知り合った同級生に相談され、
なりゆきで「9.29対策協議会」という
非公式のサークルを作ることになる。

 

そのサークルの目的は、
今ネットで話題の「世界が終わる」という噂が真実か否か、
みんなで検討して対策を練ろうというものだった。

 

2012年9月29日まで、あと**日。
その日は死んだ親友の命日であり、
“妹”の誕生日でもあった――

※公式から引用


【編集者レビュー】

冒頭でいきなりあれですが、
クロスチャンネル』を思い出しました。

一言で表すとループ物のストーリー。
世界が終わるまでの1ヶ月間という時間を繰り返す閉じた世界の話です。

 

クローズドな世界なだけあり、
話の軸が見えやすいといいますか、
主軸からブレることなく一気に読み進めることができるテンポのよいシナリオでした。

 

ループ系シナリオの宿命ですが、
基本的にメインヒロイン以外とのシナリオには未来がありません。

サブシナリオの未来の余地を残すためには、
プレイヤーがそのシナリオが終わった時点でゲームを終える必要があります。

まぁいくらサブヒロインに入れ込んでるとしても、
とりあえずメインもやりますけどね。


ただ、この"未来がない"ことさえも、
シナリオの要素としてうまく組み込むことができていたように思えました。

 
シナリオ序盤から貼られた数々の伏線が、
中盤から終盤に向けて回収されていきます。

終盤はシナリオの勢いを殺したくないので、
寝ずに進めました。笑


これも良くある展開ですが、
最終的にすべてのシナリオが、
なくてはならない大切なシナリオであった理由付けも
しっかりと論理付けられていて、
わかっていても感動で涙が出ます。

 

このゲーム最初に誕生日入力したんですよね。
最後の最後まで正直忘れていました。
ただこれが、本当にすばらしいギミックでメインのシナリオ以上にぼろぼろ泣きました。

ところどころ他の作品と似た部分はありましたが、
それでもなお、大変よくできた作品でした。


総括すると泣きゲーと欝ゲーの中間くらいにあるシナリオです。

私は大好物でした。

 

小ネタですが、

ゲーム内では"texi"というSNS

ヒロインたちの投稿が読めるようになっています。

実はこの"texi"に出てくる人物は、

これまでコットンソフトからリリースされた作品のキャラクターたちです。

 

いままでにコットンソフトの作品をやったことがある人にはわかる小ネタも

多く、"texi"の投稿だけでもくすっできるようになってます。

 

 

 

ループ系のシナリオが好きな方にはヒットするはず!
損はしないゲームです。ぜひやってみてください!