【初心者向け】ノベルゲームの作り方
こんにちはこんばんは。サークル【studio aila】の縹(ハナダ)です。
普段はアプリ版でプレイ可能な泣きゲーをつらつらと紹介する記事を書いております。
実は私自身ノベルゲーム作ってます。
かれこれ丸一年。試行錯誤しながら進めています。
ちなみにまだ出来ていません。
ビジネス的に展開することはそんなに考えていないので、
のんびり制作していきます。
〈2020/05/05追記〉
C95ではラノゲツクールMVで、
またC98(エアコミケ)ではティラノビルダーをそれぞれ利用してゲームを作成しました。
BOOTHにて販売してますので、手に取ってくれたらうれしいです。
【after grow】(https://studio-aila.booth.pm/)
さて、
私の制作話は別の記事にするとして、
今回は、ビジュアルノベル、いわゆるノベルゲームの制作するにあたって、
最初にすべきことをまとめていきます。
※この記事は、プログラミング知識が全くない人向けです。
※逆に言うと、プログラミング知識が全くなくてもコミケで頒布まではいけます。
目次
【そもそもノベルゲームとは】
正式にはビジュアルノベルと言われるジャンルにあたります。
ビジュアルノベルとは
ビジュアルノベルは絵の上に文字を表示する。
電子画面上で読む小説であり、
画面に表示される文章に絵や映像、
音、選択肢、画面効果などを加えたものである。文章単体で読まず、
絵と音の存在を前提とする点、
各自の体裁を持ち規格化されていない点などで、電子書籍とは異なる。
これらは同社の商標でサウンドノベルと呼ばれる。
「臨場感あふれるサウンドと、さまざまな映像表現を組み合わせることで『目』と『耳』からストーリーを体感する『アドベンチャーゲーム』です」と説明している。
ビジュアルノベルの名前が知られるようになった切っ掛けには、
「リーフビジュアルノベルシリーズ」(特に『雫』『痕』『To Heart』の3作を指す場合が多い)のヒットがある。
ビジュアルノベルは比較的低コストに制作でき、
良質なシナリオや静止画、スクリプトエンジンさえ用意すればゲームソフトとして成立させることができるため、
開発体制が脆弱なメーカーが多いPCゲーム業界にとっては福音であった。
【ノベルゲーム制作用のソフト】
ノベルゲームとしての条件第一は”ゲームであること”
いや、当たり前なんですけどね。
プログラミングとかコーディングめっちゃできるよ!って人は、
最初から独自のシステム組み込んでソフトごと立ち上げる。とかやるのかもしれませんが(偏見)私も法学部出身のド文系なのでそんなの無理です。
幸いなことにプログラミングをやったことない人でも
"割と"簡単にゲーム制作ができるソフトが、世の中にはいくつかあります。
とりあえず私、縹(はなだ)が使ったことのあるソフトは2つ
・ティラノビルド
・ラノゲツクールmv
他にもいろいろありますが、
いろいろ調べてみて良さそうだったのがこの2つでした。
理由は標準機能で、アプリ版の制作が可能だからです。
以前はPCでのプレイが基本でしたが、
最近では、もともとPCでリリースした作品もアプリ版で再リリースして再び注目を浴びることも増え、スマートフォンでのノベルゲームプレイもだいぶ一般化してきました。
せっかくゲームをつくるなら、気軽にいろんな人にプレイしてみてほしい。
ならPCだけでなくアプリでもリリースできたらな。そう考えたのが理由です。
さて、それぞれどんな特徴があるかまとめます。
前提として、どちらのソフトも、プログラミングができない初心者でも簡単にゲームの制作ができるように設計されています。
<ティラノビルダー>
良い点
・UI(ユーザーインターフェース)がわかりやすい
・利用者が多いため、WEBで検索をかければほしい情報は大抵見つかる
・安い
・無料のプラグインが多く、コンフィグ画面などは自分で1からデザインしなくてもそれなりのテンプレートがたくさん配布されている
UIのわかりやすさという面では、
どちらかというとティラノビルダーのほうがアイコンやカラーも豊富で、
直感的に理解しやすかったです。
また、リリース間もないラノゲツクールmvに比べ、
web上にノウハウが蓄積されていて、制作時わからない部分がでてきても
検索すれば、答えはどうにかでてきます。
また、ティラノビルダー公式のガイドブックが700円で販売されていますので、
この点でも初心者に優しい環境だといえるでしょう。
※筆者は最初ラノゲツクールMVで制作をはじめ、
結局バグ抜き段階で挫折し、ティラノビルダーに移りました……
ラノゲツクールMVでのバグ修正方法がいくら調べても出てこなかった反面、
ティラノビルダーで同じようなバグを調べたらたくさんノウハウが出てきた為
<ラノゲツクールmv>
良い点
・システムの拡張性が高い
・素材のプリセットが優秀
システムの拡張性が高いのは圧倒的にラノゲツクールmvです。
どういうことかというと、
詳細は省きますが、ソフト自体を構築しているプログラミング言語の違いから、
いろいろできるのはラノゲツクールmv。それだけ覚えておいてください。
下記画像のようにミニゲームを入れることも可能です。
商利用可能の音源やキャラ立ち絵、背景のセットが付いています。
これらがなかなかいい出来。
とりあえず練習で一作リリースしたい!というような場合には、
素材がセットになっている分、イラストの外注や無料のBGMを探す手間が省けます。
ただ、ティラノビルダーにくらべ、
ラノゲツクールmvは、まだ利用者が少ないのか、
検索しても、うまく情報が出てこないことが多いです。
制作画面も、慣れるまではなかなか苦戦すると思います。
ガイドラインについては、公式が公開していますが、
機能軸で書いてあり、どの部分を読めば自分のやりたいことがわかるのか、
それがよくわからない。
やりたいこと軸で書いてくれればいいのに、なんて思います。
さて、つらつら書いてたらどう読んでもティラノビルダーのほうが優れたソフトのような文章になってしまいました。
まぁ正直私はティラノビルダー推しです。UIがわかりやすいってのは、初心者の私にとって大きな要因になりました。
完全にティラノビルダー推しです。
とりあえずサクッとノベルゲームを作ってみたい!
そういうかたは、機能面、料金面両方の観点から見てティラノビルダーをおすすめします。
凝った演出のあるゲームを作りたい!
そういう方は今のうちに拡張性のあるラノゲツクールmvに慣れておいていいかもしれません。
【ティラノビルダー】
値段:基本無料
:機能制限解除有料
steam版1,480円(税込)
SL Site版1,512円(税込)
【ラノゲツクールmv】
値段:ダウンロード版6,980円(税込)
:パッケージ版8,424円(税込)
体験版:無料(30日間)
↓無料版ダウンロードできます。
【できないものは外注する】
実は私、絵も描けないし、シナリオも書いたことないし、プログラミングもできません。
それでも、名作と呼ばれるノベルゲームをやって感動した後とか、
自分もこんなストーリーのゲームつくってみたいなぁとか思うわけです。
とりあえず"こんなコンセプトのゲーム"と、
ストーリーの大筋を妄想するだけ妄想して、
シナリオ制作もプロに依頼してしまいました。笑
最近は絵描きさんや、ライターさんに簡単に発注できるような、
webサービスが豊富です。
とりあえず私は"ランサーズ"を使わせていただきました。
このサイトを選んだ理由は、
「シナリオ」「依頼」と検索して一番上に出てきたから。特に深い意味はありません。
手数料はとられますが、
ライターの方と金銭のトラブル起こしたりするのも嫌だったので、
利用させていただきました。
フリーの方に直接頼むのがなにが嫌かって、
先払い、後払い問題。
ぶっちゃけ、私は初めて依頼する人を無条件に信じられるような人間じゃありません。
料金を先払いしたのに失踪するんじゃないかとか考えちゃいます。
こんなところで制作意欲を削がれるのもいやなので、
心配な方は利用してみるといいと思います。
ほかの人の依頼も見れますので、
何をどんな値段で依頼しているのか、相場を見る意味合いでも
登録してみても損はないかと。
【依頼金額(成立した依頼での参考値)】
・シナリオ:15万程度(10万文字)
・イラスト:10万程度(立ち絵3人、表情差分×5ずつ、CG3枚)
・イラスト:30万程度(立ち絵4人、表情差分×5ずつ、CG10枚)
・ボーカル入りオリジナルソング:6万程度(作詞作曲編曲込み)
【まとめ】
ゲーム制作に必要なステップは、
・ゲームシステムをつくるソフトを決める
・シナリオを書く(または依頼する)
・キャライラストを描く(または依頼する)
・背景イラストを描く(または依頼する)
・BGMを作曲する(または依頼する)
※ 背景とBGMはクレジット記載さえすれば、無料で使えるものも多いです。
以上!
イラストやシナリオを依頼する前にプロットを考えたり、
キャラクター設定を練りこんだりすることはあると思いますが、
大雑把に括ったらこの3つです。あたりまえですけどね。
あんまり難しく考えすぎて足踏みを踏んでいても事は進みません。
とにかくソフト買ってみるでも、
知り合いの絵師に依頼の相談をしてみるでも、
一歩踏み出すことが大切です。
正直斜陽のノベルゲーム界隈ですが、
ゲーム制作に必要なツールや、依頼できる環境が豊富になってきました。
これを機会にぜひ一緒に盛り上げていってくれると嬉しい限りです。
縹
めちゃめちゃ苦戦した処女作制作の話↓
筆者サークル【studio aia】の作品もよろしくお願いいたします
BOOTH:https://studio-aila.booth.pm/
次作ティザー:
※2020年冬発売予定とか書いておいてまだできてません(2021年7月現在)。コロナの影響を、職業柄筆者がもろに受け後手に回っております……細々ですが開発は継続中です